管理栄養士コラム⑤ 暑い夏こそ、おいしく栄養補給
朝まずめ、夕まずめのアジ釣りと番屋汁
今年の夏も、外に出るのをためらうほどの厳しい暑さが続いています。
釣りが趣味の私も、最近は日中の釣りを控え、比較的涼しい早朝や夕方の「まずめ」と呼ばれる時間帯に、短時間だけアジやキスを狙うようにしています。
「まずめ」とは、日の出や日の入りの前後で、魚が活発に活動する時間帯のことです。釣れやすい時間帯ではありますが、朝夕でも気温や湿度が高い日はあります。帽子や飲み物を準備し、無理をしないことが大切です。
最近の釣果は、夕食のおかずになる程度の豆アジを釣って帰るくらいです。その一方で、現地の屋台で浜焼きや番屋汁を食べている時間も楽しみの一つになっています。
もしかすると、釣りをする時間よりも屋台で食事を楽しんでいる時間のほうが長いかもしれません(笑)。
アジは夏の体づくりに役立つ魚
アジには、筋肉や体力の維持に欠かせないたんぱく質が含まれています。特に高齢になると筋肉量は少しずつ減っていきますので、魚や肉、卵、大豆製品などのたんぱく質を取り入れることが、元気な体づくりにつながります。
暑い時期は食欲が落ち、そうめんなどの冷たい麺類だけで食事を済ませてしまうことがあります。しかし、麺類だけでは、たんぱく質や野菜が不足しやすくなります。
そうめんに豆アジのから揚げや甘酢和え、南蛮漬け、卵料理、豆腐料理などを組み合わせるだけでも、食事のバランスが整いやすくなります。
番屋汁で水分と栄養を補給
魚や野菜が入った温かい番屋汁は、水分とともに、魚のたんぱく質や野菜の栄養をバランス良く摂れる一品です。
暑い日に温かい汁物は意外に感じるかもしれませんが、冷たい飲み物ばかりで胃腸が疲れているときには、温かい汁物の方が食べやすいこともあります。
一方で、汁物には塩分も含まれます。汗をたくさんかいたときの補給には役立ちますが、高血圧や塩分制限のある方は、汁を飲み干さない、具を多めに食べるなど、ご自身の体調に合わせて調整しましょう。

暑い日は「無理をしない」ことも健康管理
夏の栄養というと、「何を食べるか」に注目しがちですが、暑い時間帯の外出を避けることや、のどが渇く前に水分を摂ることも大切です。
食欲がないときは、一度にたくさん食べようとせず、魚、肉、卵、豆腐、乳製品などを少量ずつ食べてみてください。
私もこの夏は無理をせず、朝夕の短時間だけ釣りを楽しみ、アジやキス、番屋汁から、おいしく栄養を補給したいと思います。皆さまも、暑さと上手に付き合いながら、元気に夏を乗り切りましょう。
さかえの里 管理栄養士 宇治